またまた相撲協会が炎上しています。今度はちびっ子相撲で女子を土俵に上がらせないように排除したという報道が出ました。これにより一層相撲協会への風当たりの強さが増しています。
今日は相撲協会がちびっ子相撲で女子を排除した背景と今後を考察してみたいと思います。それでは早速いってみましょう!
ちびっこ相撲の女子を排除した相撲協会に避難が!
この件は4月8日に静岡市でおきました。大相撲の春の巡業の富士山静岡場所にて恒例となっているちびっ子相撲が開催されました。例年通りであるなら女子も土俵に上がって力士と一緒に相撲をとることができたはずでした。
しかし、今年は相撲協会の方針により土俵に女子を上げないこととなっていたようです。情報によると、2013年からこの富士山静岡場所はあったそうです。
その頃から数年間は女子の参加があり、みなさん楽しく相撲をとっていたそうです。今年も静岡市と焼津市からも女子が5人ほど相撲に参加する予定でした。
結果としてちびっ子相撲は男子だけ約20人ほどの参加となり女子は排除されてしまいました。
事前の4月4日に荒磯親方(元幕内玉飛鳥)から女子を参加させないように陽性が実行委員会にあり、やむなく要請を受ける形となり、女子が排除されてしまいました。
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ちびっ子相撲に女子はこれまで普通にあったはず!
私も昔から相撲の巡業は知っていますが、女子が土俵に上がることは普通に許されていたと思います。個人的には巡業は神事ではないという解釈や子供達に相撲の楽しさや素晴らしさを体感してもらうという点で、女子も同等に相撲の素晴らしさを体験できる良い場と思っていたのですが。
相撲協会も神事とイベントの区別をしても良いと思うのですがどうなのでしょう。^^; 絶対的に土俵は女人禁制というのであればこれまでの巡業はいったいなんだったのか。。。
女子排除の電話があった4月4日はあの事件があった日だった!
この女子排除の要請の電話があった日はなんと、あの京都舞鶴での巡業で、土俵上で挨拶をして倒れられた多々良市長の一件の時と同じ日でした。あの日に市長が土俵で倒れ女性の看護師の方が心臓マッサージをしたあの日です。
あの市長が倒れた事件に関してはイギリスのBBCやガーディアンでも報道され厳しく批判が出ていたようです。
このことから推測すると、2018年の相撲協会の方針として、女人禁制を厳粛にしていくという方針が出ていたことがうかがい知れます。おそらく八角理事長を筆頭に女人禁制を厳しく管理していく方針が相撲協会から出ていたのではないでしょうか。
4月6日には宝塚市長も排除されていた!
報道でもありましたが、4月6日にも宝塚市長の中川智子さんが挨拶をする場合でも土俵には上がらないようにいわれ、渋々土俵の下からの挨拶となっていました。
これに対して中川智子市長は壇上でここで挨拶できないことは悔しいと想いを語りながらの挨拶でした。会場にも多くの女性の相撲ファンも目立ち、市長の話に感慨深げに聞き入っていました。
これに関しては緊急ということではないので、別にこれはこれでも良いのではといった意見もあったり、大相撲と巡業は違うので、巡業に関しては女性も土俵に上がっても良いのではという意見もあり、賛否両論のようです。
相撲協会の方針は今後は女性を徹底排除の方針を貫くのか?
ネットでも今回のちびっ子相撲の女子排除に関しては批判的な意見がとても多いようです。これまでちびっ子相撲でも女子がOKだったことが一番の理由に挙げている人もいます。
TBSのテレビ番組の『ビビット』でも国分太一さんが「納得いかない」とちびっ子相撲での女子排除を痛烈に批判をしていました。
SNSでも批判が大半をしめているようです。
相撲協会は穢れのなんたるかを知らずに伝統と言ってるのがはっきりした。守りたいのは伝統じゃなくて制度なんだな。
女児土俵に上げず 静岡場所「ちびっこ相撲」:朝夕刊:中日新聞しずおか:中日新聞(CHUNICHI Web) https://t.co/lMjUoqTu5v
— yajiman (@yajimelon) April 12, 2018
たしかに大相撲ではない巡業に関しては、しかもちびっ子相撲に関しては女子の土俵は別によいでしょうに^^;
相撲協会は自分から炎上ネタを提供したいのかな?#相撲協会
ちびっこ相撲から女児排除 相撲協会また炎上 ネット「今年できた伝統か?」(デイリースポーツ) https://t.co/LjfjYpEkOK
— samansa (@sary90661340) April 12, 2018
やはりこの方も批判的なコメントですねー。これまで女子を土俵に上げていたのになぜ今年から、しかもこのタイミングでの女子排除なのでしょうか。甚だ疑問ではあります。
次回から静岡に来なくて宜しい。来て貰っても迷惑だ。
ちびっこ相撲で女子排除 静岡巡業、相撲協会が「遠慮して」要請 例年は参加 https://t.co/McG1eDIPCG @Sankei_newsから— 鮎ayu (@TsumuAyu) April 12, 2018
次回は静岡に来なくてもよろしいといった意見まであります。やはり今回の相撲協会の女子排除の対応は、一般的には厳しい見方をする意見が多いようです。
かつては女性力士を土俵に上げていた事例も
かつては女性の力士を土俵に上げていた事例も残っています。これは女相撲の頂点である大関にまだ上り詰めた『若緑関』の遠野志げのさんです。女相撲は約80年ほど続いた歴史がありました。
今ではもう過去の事となっていますが、たしかに女相撲は存在していました。
この方は60年ほど前の人です。戦前に活躍された女性力士です。相撲初めて約3年という短期間で、当時頂点であった大関にまで上り詰めた人です。24歳で引退となり、この女相撲の興行自体は戦争を期に解散となったそうです。
引退の際には親方の要請で、彼女の功績を讃えて引退の際に土俵での挨拶を推し進めました。
息子の泰夫さんもこの姿をみてこうコメントしています。
「上がってええんかのう、と会場もざわめいたようですが、大きな問題になるわけでもなかった。お母さんはすごかったんだと、誇らしかったですね」
「当時としても前代未聞のことでした。前田山も破天荒な人だったから、この2人じゃなかったら、こんなことは実現しなかったでしょうね」
「ただ、もう2度と土俵には上がれないともよく言っていました。土俵の神様から『男の土俵には上がったらいかん』と叱られているように感じたのだそうです」
「大相撲における女人禁制の議論だけではなく。日本には80年近く続いた女相撲の世界があったということ、そして私の母のような人がいたということを、これを機に知ってもらいたいですね」
引用元:https://www.buzzfeed.com
最近でこそこの件が報道されて女性の力士の存在が知られるようになってきました。今回はちびっ子相撲の女子ということですが、そこまで排除しなくてはならないものなのか疑問に思う人が多いようです。
筆者の意見
私個人としては、ちびっ子相撲に関しては女子は排除しなくても良いと思います。というか巡業は女人禁制でなくても良いのではとすら思いますがどうなのでしょうね。
巡業を神事として考えるのか、それとも土俵自体を伝統的なルールに厳粛に則って女人禁制の領域として考えるのかで違ってきますね。
少なくとも現体制の相撲協会に関しては土俵そのものが女人禁制の場所と厳格に考えているようです。ただ先日の多々良市長が倒れた事件では、緊急時は女性も土俵に上がることは問題ないという方針にすることを公表していました。
ということは緊急時は少なくとも神事も伝統も除外するという発想であるのならば、土俵は絶対的な領域ではないということになります。ということは巡業に関しては女子を排除しなくても別に解釈としては問題ないでしょうに。
解釈次第ということなのですから。個人的には大相撲の場所の土俵と、巡業の土俵は別物扱いでも良いのではというのが率直な思いです。
そこまで徹底して女子を排除すると相撲協会がいうのであれば、女性でも問題ない神事とは別の「巡業用の土俵」でも作れば別によいのではないでしょうか。
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まとめ
- 相撲協会がちびっ子相撲で女子を排除したことが問題に。
- ちびっ子相撲で女子を排除したのは4月8日の静岡での巡業だった。
- この所、相撲と女性の問題が大きくクローズアップされている。
- 相撲協会はもういらないといった声が増えている。
どうも相撲協会は臨機応変に対応することができない人達の集まりなのかもしれません。土俵に女性が上がれないというのは女性差別とは思いませんが、時と場合によるものだと思います。
今後の相撲協会の在り方自体も問われ始めている昨今です。公益法人としての在り方に関して疑問を持つ人も日に日に多くなっています。
しかしこのタイミングで女子を排除する感覚というのはさすが相撲協会。^^; 日本サッカー協会にもハリル監督の解任騒動でいろいろ騒がしくなっていますが、組織の在り方が大きく問われる話題が近頃多いですね。
日本の組織や考え方を大きく見直さなければいけない、なにかそんな時期にきているのかもしれませんね。
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