貴ノ岩も暴行容疑で裁判沙汰になっていた！？貴乃花部屋で起きたという暴行の内容！

2017年、年の瀬に衝撃的なニュースが舞い込んできました。先日より話題になっている角界（相撲界）にとって、またもや問題となりそうな話題です。

元横綱日馬富士に暴行を受けて被害者となっていた、貴乃花部屋の力士、貴ノ岩にも暴行容疑がかけられていたことが報道されました。

被害者だった貴ノ岩が別件では加害者に！？いったい裁判、訴訟となっている詳細とはどのような事件なのでしょうか。貴ノ岩が加害者というのは本当なのでしょうか。

そして訴訟を起こしたのは元貴乃花部屋の力士といいます。それはいったい誰なのでしょう。今日は貴ノ岩の暴行容疑、裁判訴訟についての報道の真相について迫ってみたいと思います。それでは早速いってみましょう！

貴ノ岩も裁判、訴訟で暴行が発覚していた？

報道によると、元日馬富士に暴行を受けて被害者となっていた貴乃花部屋の十両力士貴ノ岩ですが、なんと暴行の加害者として2016年の12月27日に東京地裁へ出廷していたことがわかりました。

正確には貴ノ岩が直接訴えられたというわけではなく、相撲協会が訴えられています。訴訟を起こした人物は、元貴乃花部屋の力士である『貴斗志』という元力士です。この人物が相撲協会を相手取り民事訴訟をおこしています。

元貴斗志が訴えている内容は『地位確認等請求』と『報酬の支払い』を求めての提訴ということです。しかも3人の元力士が貴乃花部屋で行われていたとされる暴行の状況などを赤裸々に語ったといいます。

部屋の親方である貴乃花親方や女将さんの花田景子さんも証人尋問に出廷し状況を説明を求められたそうです。

＜元貴斗志＞

• 貴斗志　将吏　（たかとし・まさおき）
• 生年月日　　1990年4月19日
• 出身地　　　埼玉県越谷市
• 身長　　　　174cm
• 体重　　　　130ｋｇ
• 最高位　　　西幕下三枚目
• 生涯戦績　　130勝101敗7休
• 優勝　　　　三段目優勝1回
• 初土俵　　　2009年1月場所
• 引退　　　　2014年11月場所

元貴斗志関は2014年まで貴乃花部屋に所属していた力士です。2014年の11月場所前までに自己最高の西幕下三枚目までに上り詰め、今後十両昇進が大きく期待され大相撲中継でも期待の力士として取り挙げられた人物でした。

因みに貴斗志は双子の力士です。貴斗志の双子の兄に同じ貴乃花部屋の元力士『貴月芳』（たかげっぽう）がいます。兄の貴月芳も弟の貴斗志と同じく既に引退となっています。

＜兄の貴月芳＞（既に引退）

兄の貴月芳は2014年の3月場所に成績不振により三段目陥落が決まり引退となっています。

話は弟の貴斗志に戻りますが、貴斗志が急遽11月場所直前に休場となり、場所後の11月26日になって突然の引退となってしまいました。

将来性も期待され、勢いがついてきたころの貴斗志が急遽引退となったことで、当時は急な引退劇として心配するファン声もあり、ちょっとした話題になりました。

このように当時、貴斗志の引退に疑問の声がネットでも多く挙がっていたのです。

しかし地位確認等請求や報酬の支払いを求めての裁判とは一体どういうことなのでしょうか。報道によると、一言でいえば「貴乃花親方に強引に引退届を出された」といったことが原因のようです。

貴乃花親方は元貴斗志の性格についてこう語ったといわれています。

「起伏の激しいところがあり、精神が乱れることが多々あった」、「やる気がなく、更生することはない。力士の模範になることはありえない」

引用元：https://www.msn.com/ja-jp/sports/news

このように貴乃花親方は貴斗志の態度に大きな問題があるとして引退届を出したとされています。実際に貴斗志の素行がどの程度悪かったのかはわかりません。しかしここから自体はまさかの展開へ進展していきます。

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貴斗志の引退理由は貴ノ岩との喧嘩が発端だった？

元貴斗志の話では、2014年の4月頃にこのようなやり取りが貴ノ岩とあったと証言していると報道ではありました。

貴ノ岩が「お前、あいさつもしないのか」と絡んできたため、「すみません」と謝ると、「お前何様のつもりだ」と平手で３発殴られたという。

しかし貴ノ岩は法廷で「元貴斗志が『あんたの若い衆（付き人）ではない』と殴りかかってきて、喧嘩ではなく一方的に暴力をふるわれたのが真実」と反論している。

元貴斗志はその際に「格上である関取に手を出してしまった反省として、けじめをつけなければいけない」と一旦は引退の意向を示し、断髪式も予定されたが、相撲への強い思いから撤回。その半年後に師匠から追放された

引用元：https://www.msn.com/ja-jp/sports/news

貴乃花親方からは、貴斗志は不良の様な態度をとっていることで叱責を何度も受けていたと報道にはありました。この出来事をまとめると、このような流れがあったものと思われます。

1. 貴斗志が、先輩の貴ノ岩に態度のことで注意をされ平手で3発殴られる。
2. 貴斗志が逆ギレし貴ノ岩へ暴力をやり返す。
3. 貴斗志も暴力を認め、先輩に手を出したけじめとして引退の意向をしめす。
4. しかし相撲への未練から引退を撤回。
5. 半年後、更生できないと判断した貴乃花親方から追放をうける。
6. その後に地位確認要求と報酬の支払いを求め相撲協会を相手取り訴訟中。

この訴訟に関しては現在もまだ東京高裁で係争中とのことです。しかしここから報道は貴ノ岩への暴行容疑へとシフトしていきます。

貴ノ岩も暴行を行なっていた？

報道では、既に引退している元古関の証言を報じています。古関の話によると、貴ノ岩関はとにかく雑用などを新弟子時代から殆どしなかったそうです。出世してからは態度が大きくなり、同部屋の力士たちにエアガンを使ってはイタズラ（イジメとも取れる行為）を繰り返していたそうです。

さらには親方不在を確認しては二度寝をしていたという証言も報じられています。さらに別の元力士からも貴ノ岩の暴行について証言が出てきています。

2014年に引退をした元貴乃花部屋の力士で、かつての貴ノ岩の付き人もしていた元貴翔馬は次の証言をしています。

＜元貴翔馬＞

「貴ノ岩は私には暴力を振るうことはなかったが、他の力士には先輩、後輩関係なしに暴力を振るったり、新弟子時代から先輩力士に対して聞く耳を持たなかったり、いじめていたのはよく知っています」

引用元：https://www.msn.com/ja-jp/sports/news

元貴翔馬もこのように貴ノ岩の暴力が日常的に行われてきたと報道では語っていたといいます。あくまでこの報道が事実とすれば、相撲ファンの貴ノ岩への印象も大きく変化してしまいますねー。

貴ノ岩が「鉄アレーを持って来い！」と言っていた？

さらに、元貴翔馬の話として貴ノ岩と貴斗志の争いの際に貴ノ岩が「鉄アレーを持って来い！」と叫んだということを他の力士から聞いたとも証言しています。

しかしもしこれが事実ならかなり問題のように思います。日馬富士のリモコンよりも達が悪いともとれます。しかしこの証言をした元貴翔馬に対して、貴乃花親方はこう反論をしているそうです。

その内容は貴ノ岩の印鑑を貴翔馬が勝手に持ち出し、協会の経理対して巡業手当を取りに行って勝手に着服したために引退させたと語っています。貴乃花親方がこの件に関して元貴翔馬に質問をしたが、答えなかったそうです。

こうしたいきさつがあって貴乃花親方は貴斗志だけでなく、貴翔馬も引退をさせたそうです。貴ノ岩の印鑑を勝手に持ち出して貴ノ岩のお金を着服していていたとなると横領ですね。

流石にこれは犯罪となるので、もしこれが事実なら引退させられても当然となります。いったい何が本当で何が嘘なのか、わけが分からなくなってきました。正に混沌とした世界です。

貴乃花部屋の状況は一体どうなっているのか？

ここまで見てみると、いったい貴乃花部屋は、そして相撲協会は、さらには角界はどうなっているのか、そして今後どうなっていくのかという疑問や懸念が浮かんできます。

ここからは、元横綱の日馬富士の暴行事件に端を発したこれまでの報道の流れを大局的にまとめてみました。

＜日馬富士の事件からの流れ＞

1. 日馬富士による貴ノ岩への暴行が発覚。
2. 貴乃花親方が被害届を警察へ提出。
3. 日馬富士引退。
4. マスコミは相撲協会擁護の雰囲気を出す。
5. 一般人は相撲協会擁護と貴乃花親方擁護に二分される。
6. 徐々に貴乃花親方擁護が増えて相撲協会悪しの流れ。
7. 日馬富士の暴行をすぐに止めなかった白鵬の黒幕説浮上。
8. 白鵬が暴行を静止させなかったとして厳重注意。
9. 元朝青龍が白鵬に八百長を促す疑惑の過去が浮上。（詳細は下記リンクを御覧ください。）
10. 貴乃花親方が相撲協会から理事解任がほぼ決定的。
11. 貴乃花部屋の訴訟が公に。貴ノ岩の暴行容疑が浮上。←いまココ

本記事を最初から見ていくと、あくまでこれらの証言が事実であったとするならばということですが、元貴斗志の訴訟、貴ノ岩が暴力も奮っていたという元力士たちからの証言、貴乃花部屋内の暴力の様子、貴ノ岩の素行の悪さなどが垣間見えます。

こうして、ここに来て貴ノ岩の評判の悪さが浮上してきました。元貴斗志の訴訟、それ自体は事実のようです。これらの報道が出た途端にネットの反応はこれまで貴乃花親方擁護中心だった流れから、一転して風向きが変化していきています。

ネットでは貴乃花親方に対して批判的な意見や、懐疑的な意見が増えてきたように感じます。

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暴力は許されない！相撲協会の自浄作用は？体質は今後変化するのか？

あくまでこれまでの話の多くが事実だとしたらという話ですが、昔から相撲界は暴力沙汰が多いのですが、現在においても全く体質は変わっていないのかもしれません。

よく「横綱の品格とは」とは「力士たるものは」とか、いろいろい言うわけなのですが、角界を一つの企業や組織として考えた場合、一般企業の方が暴力に関するモラルに関しては、圧倒的にまともであり、相撲強化よりもよほど高い品格があるといわれても仕方ない状況ではないでしょうか。

正直、エアガンでどうこうとか、かわいがりでどうこうなどというレベルは、一般社会からしたらあまりに幼稚でついていけないレベルの話だと思うわけです。

品格どうこう言う前に、普通の人としてのモラルから学んだほうがよいレベルの人達の集まり、と認識されても仕方ない状況にあるのが今の角界だと思います。

もう、こうなってくると、そもそも理事長、理事会等も相撲関係者以外の人選にしたほうがよほど相撲界の健全化が計れるのではないでしょうか。プレイヤーが名監督になるとは限らないですし、理事ともなると、企業でいえば経営者です。

経営は経営を学ばないとできない専門分野です。相撲のしきたりや歴史は確かに角界の運営に必要ではありますが、「八百長」「かわいがり」の防止、「本当の意味での力士への指導」「公正な運営」を考えた場合は、経営感覚のある第三者での運営の方が良いと筆者は思ってしまいます。

2017年は相撲協会の自浄作用の限界が露呈した1年だったように思います。

まとめ

• 元貴乃花部屋の力士が訴訟を起こしていた。
• それにより貴ノ岩の暴行容疑が浮上したと報道があった。
• 貴乃花親方擁護から、貴乃花部屋に対して疑念へと流れが変化している。
• 相撲協会の自浄作用の限界が露呈したのでは。

2017年の後半は相撲界の問題がいろいろと浮上した1年でした。この流れはまだまだ2018年へと続いていきそうです。先述の通り、あまり表沙汰になっていなかった訴訟や、被害者として有名になってしまった貴ノ岩の加害者疑惑も浮上。

こうなってくると相撲部屋のどこにでも暴力沙汰があることが想像できるわけです。相撲協会の自浄作用の限界を感じます。暴力は絶対にあってはなりません。あくまで土俵で堂々と力を競ってほしいと思います。

今後の相撲界がどうなっていくのか、相撲ファンとしては非常に心配な状況です。