年末年始になると、自宅を留守にすることが増えます。一年のうち、泥棒に侵入されることが最も多いこの時期には、できれば簡単でしっかりとした防犯対策をしておきたいものです。
今日は一人暮らしの人や戸建ての家などに、ばっちり対応できる防犯楽々術やお手軽な防犯対策グッズなどをご紹介いたします。それでは早速いってみましょう!
防犯対策楽々術 一人暮らしの対策とおすすめグッズ
泥棒は侵入までに何分かかると諦める?
泥棒は侵入までに5分かかると71%の泥棒が侵入を諦めます。そして10分かかると91!の泥棒は侵入を諦める傾向にあることが解っています。
ですので、防犯の基本はこの以下の2点にかかっています。
- 泥棒に侵入するのが面倒と思わせる家にする。
- 侵入に時間がかかる防犯対策を施す。
この2点を泥棒に分からせれば、まず侵入されることはほぼありません。
それではまず、一人暮らしの方のための防犯対策のポイントを押さえておきましょう。一人暮らしの方は1DKか2DKなどにお住まいの場合が多いかと思います。一人暮らしの防犯対策は以下の2点を重点的に防犯対策を施しておきます。
- 1)玄関
- 2)窓
この2つをしっかり対策することで泥棒の被害を防げます。
玄関の防犯対策楽々術
防犯の一番の基本は泥棒などに、「あ、この家は侵入するには面倒だから入るのは止めておこう」と思わせることです。泥棒は、特別な目的がない限り、侵入に面倒な家は狙いません。
つまり泥棒に対して、しっかりとした防犯対策がされていることをアピールしておけば、侵入される確率は格段に下がるのです。
玄関の防犯対策は可能であれば以下の対策をしてください。
玄関用の防犯カメラ
最も玄関の防犯対策で効果的なのは防犯カメラです。泥棒は侵入をしようとするとき、必ず防犯カメラがあるかどうかをチェックします。防犯カメラがあるだけで、侵入を諦めてしまうのが大半です。
防犯カメラがある家よりも、防犯カメラの無い家を狙ったほうが泥棒にとっては安心だからです。防犯カメラといっても、玄関ドア用の防犯カメラなら、それほど高額でもありませんし、取り付けも女性にも簡単にできます。
価格は1万円前後で、しかも10分ほどで取り付けができる防犯カメラがあります。泥棒に侵入されたところで、ばったり遭遇して命の危険に会うくらいなら、防犯カメラをつけておいたほうが遥かに安い買い物だと思います。
サムターン用カバー
玄関ドアにドリルで穴を開けられて、器具で内側の鍵を開けてしまう巧妙な技術を泥棒は持っています。あるいは専用の道具で中のサムターン鍵を開けてしまいます。
サムターン回しという泥棒の侵入手口はどのようなものか動画で確認ができます。実際の泥棒の侵入方法を知っておきましょう。
動画をご覧になるとわかりますが、結構あっさりと侵入ができてしまいます。
それを防ぐのがサムターン用カバーです。最近では100円ショップでも売っています。リーズナブルな物ですので、念のためつけておきましょう。
窓には二重ロックを!
窓にはロックを二重にしておきましょう。取り付けはサッシ窓の溝にこのロックをおいて、あとはつまみをしっかり回して締めるだけで窓をロックできます。このロックは100円ショップでも売っています。※1個ではやや効果が弱いので、可能なら2個取り付けましょう。
防犯ステッカーを取り付ける
窓や玄関には防犯ステッカーを貼っておきましょう。防犯ステッカーを貼っているだけでも防犯意識の高い家という印象を泥棒に与えます。このようにできるだけ泥棒に認識される物が抑止効果が高いです。
万が一窓を開けられた時のためには開閉センサーがおすすめ!
窓の開閉センサーは窓を勝手に開けられた場合に大きな音が鳴り響くセンサーと窓ガラスを破壊された時に音が鳴り響くセンサーがあります。
一人暮らしの場合は、少なくとも開閉されると大音響が鳴り響くセンサーを取り付けておくことはやっておきましょう。
動画をご覧いただければお分かりになると思いますが、万が一窓のロックを突破されて窓を開けられた時に大きな音が鳴り響きます。さすがにこの状態では、泥棒は侵入を諦める傾向にありますし、窓を破壊しようとした時に、窓のセキュリティーを泥棒はチェックします。
センサーがついていることがわかると、そもそも侵入を諦めやすくもなりますので、センサーの設置はおすすめです。価格は1000円台~となっており、リーズナブルで設置も簡単です。
防犯対策楽々術 戸建の対策とおすすめグッズ
戸建ての家の場合は、賃貸ではない場合は大家さんの許可は必要ではありませんので、比較的大胆な防犯対策ができます。低コストで有りながらも良い方法があるので積極的に防犯対策をしましょう。
戸建ての玄関の防犯対策
- 防犯カメラ
玄関の防犯対策はなんといっても防犯カメラが断然効果的です。一人暮らしの対策でも紹介した簡易型防犯カメラでもいいですし、本格的な防犯カメラを取り付けて置くことも効果的です。
何かあったときのための防犯カメラですが、どちらかというと抑止効果の方が高いような気がします。泥棒にとって特別な理由がない限り、防犯カメラがついている家をわざわざ泥棒は狙いません。
防犯カメラの取り付け方法
防犯カメラの取り付けはそれなりに技術と道具が必要です。DIYが得意な方はご自分でチャレンジしてみてください。その場合は次の動画が参考になります。
防犯カメラは死角となりやすい部分に取り付けたり、わざと防犯カメラがあることを人にわからせた方が犯罪抑止につながります。自分で取り付けするのは難しと思う方は、業者へ必ず数社、相見積もりを取って作業内容をしっかり比べてから依頼してください。
防犯カメラ工事の料金の相場は?
防犯カメラの工事代金の相場は防犯カメラの設置台数やカメラの画質によっても幅があります。
カメラ1台で録画装置のみの取り付けですと、3万円からが相場です。設置環境などによっては10万円いくことも稀にあります。防犯カメラの数が4台以上ともなると、15万円~20万くらいになることがあります。
少なくとも玄関や家の裏、あるいは泥棒ならどこから侵入するかなどを想定した場所に防犯カメラを設置してください。
ダミーカメラ
どうしても予算の問題がある場合は、最低限ダミーカメラくらいは取り付けて起きましょう。最近では、ダミーか本物かわからないくらいできの良いダミーカメラが販売されています。
そういったダミーカメラを犯罪抑止効果を狙って取り付けておきましょう。ただ可能ならば、本物の防犯カメラを取り付けておいたほうが間違いないです。
戸建ての大型の窓の防犯対策
戸建ての窓には種類がいろいろあります。今の大型の窓や、階段やお風呂場などの小窓。それぞれにあった防犯対策が必要です。大型の窓の防犯対策は3つあります。
防犯フィルム
可能であれば防犯フィルムを貼っておくことをおすすめします。防犯フィルムは一回貼ってしまえば、後は対策は必要ありません。防犯フィルムは非常に強力でバットで窓を破壊しようとしてもできません。
災害時に窓ガラスの飛散を防ぐことにもなりますので、予算があれば施しておいてそんはない強力な窓の防犯対策です。防犯フィルムにも種類があります。なるべく厚みのあるフィルムを選ぶことがポイントになるので、施工業者へ依頼をしたほうが安心でしょう。
どうしても予算がない場合は自力で貼ることも不可能ではありませんが、厚みのあるフィルムは高度な技術が必要です。また薄い防犯フィルムは効果は半減してしまいます。気休め程度に考えておいてください。
小窓には格子の取り付けを!
小窓には防犯用の格子を取り付けましょう。
格子は小窓の防犯対策には必須といえます。泥棒の侵入経路として、小窓はとても多いことが解っています。格子の取り付けはであれば自力でできない物でもありません。
中型の窓でも場所によっては格子をつけたほうが良い場合もあります。大型のホームセンターにいけば、格子は売っています。
このタイプの格子は取り付けは、ドリルが必要となります。ご家庭にドリルがない場合は、専門業者へ依頼したほうが簡単です。見積もりを取って、予算と相談してください。
窓にはセンサーの取り付けもおすすめ!
窓には開閉センサーを取り付けることも選択肢としてあります。侵入に利用されそうな窓で、格子をつけられないような窓には開閉センサーがおすすめです。
窓用の開閉センサーは、窓を勝手に開けられると、大きなブザーが鳴り響く仕組みになっています。購入費も安く、取り付けも自分でできます。
敷地には防犯砂利がおすすめ!
家の横や裏に細いスペースがある場合は、防犯砂利を敷いてください。防犯砂利はその砂利の上を歩くと、大きな音がする石です。
砂利自体は非常に軽いです。石と石が擦れて大きな音がしますので、誰かが砂利の上を歩くとすぐに周囲は気づきます。
雑草が気になる場所であれば、雑草用の防草シートを先に引いてから防犯砂利を撒けば雑草対策と防犯対策の一石二鳥です。
助成金を活用した防犯対策を!
防犯カメラを設置する場合は、地方自治体によっては『防犯対策助成金制度』を活用することで補助を受けることが可能になっています。
ただ個人はあまり対象になっていません。決められた対象があるのでチェックが必要です。主な対象は以下が中心となっています。
- 商店街
- 町内会
- 自治会
- マンション組合
- 公共住宅での住民の団体
- 分譲住宅所有者の個人、または法人
制度の詳細は、各自自体のホームページ、あるいは自治体へ直接お問い合わせをして確認してください。
まとめ
- 1)泥棒が侵入を諦める時間を意識した対策が必須。
- 2)泥棒が侵入を諦める時間は5分~10分。
- 3)一人暮らしの防犯対策は、玄関、窓の鍵対策、防犯カメラがおすすめ。
- 4)戸建ての防犯対策は防犯カメラ、格子、センサー、防犯砂利などの防犯グッズが良い。
- 5)環境によっては助成金を受けることができる。
年末年始には長期的に家を留守にすることが多いです。泥棒は今から下調べをしているかもしれません。早めの防犯対策を施してください。防犯グッズによっては格安でも抑止力になるステッカーやダミーカメラもあります。
防犯カメラ自体も今はそれほど高額でもありませんので、1台くらいはつけておいても損はありません。わたしの家でも防犯カメラと鍵、窓対策はしっかりと行っています。
泥棒から見て防犯意識が高い家だということをアピールしてください。それが防犯効果を上げるコツです。年末年始は安心して出かけられる様にはしておきたいですので、防犯対策をしっかり実践しましょう。