冬はノロウイルスによる食中毒が一気に増えてくる季節です。ノロウイルスに感染したことがある人なら誰しもが思うことがあります。それはもう二度と感染したくないということを。
しかしノロウイルスというものは、どこからやってくるのでしょうか。食材などでノロウイルスを持っているものなどがあるのでしょうか。またノロウイルスが付いた服を洗濯した場合はどうなるのでしょうか。
今日はノロウイルスを持っていたり、感染に影響するような食材の種類や、洗濯機の消毒などの方法にもフォカースしたいと思います。それでは早速いってみましょう!
ノロウイルス感染しやすい食材の種類とは
ノロウイルスとは古くは1968年にアメリカの小学校での集団感染で、患者たちの便から発見されたウイルスです。感染経路の大半は経口感染です。人がノロウイルスが付いた物を触った手で、目や鼻、口を触ってしまいそこから感染してしまいます。
あるいはノロウイルスが付着した食材や、ノロウイルスを持っている食材などを食べてしまったことでも感染してしまいます。ただノロウイルスが付着している食材を調べることはほぼ不可能ですので、感染しないためのリスクを下げることが必要です。
素朴な疑問としてノロウイルスを持っている食材はあるのかどうかを知りたい人もいると思います。ここではノロウイルスを持っていることがある食材の種類に注目してみます。
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ノロウイルスを持っていることのある食材
- 牡蠣
- アサリ
- ホタテ
いわいる二枚貝などはプランクトンを主食としています。貝類はノロウイルスを持っていることが時々あります。加熱処理をして食べる限りは安全ですが、生牡蠣などを食べる場合は運が悪いとノロウイルスに感染することがあります。
自宅で生牡蠣を食べる場合は、少なくともしっかり牡蠣を洗ってから食べるようにしましょう。アサリやホタテは生で食べることは基本ありません。
ホタテに関しては貝柱を生で食べることがありますが、これに関してはノロウイルスが貝柱に付着していればリスクはあります。
とはいえ、圧倒的に食材でノロウイルスに感染するリスクがあるとすれば生牡蠣です。特に天然物の生牡蠣はリスクがあるので、有名な出どころの牡蠣といってもリスクはあります。
あくまで個人的な事例ですが、私のまわりの人間でも、生牡蠣を食べてノロウイルスに感染してしまった人が数人ほどいます。もちろん、あくまで可能性としての話であり、生牡蠣が即ノロウイルスを持っているという話ではありません。
運が悪いと感染してしまうという低い確率のものだと思います。でなければ、生牡蠣は避けた方が良いと厚生労働省あたりから話がでると思います。
もちろん、生産者からの反発もあったり、ノロウイルス自体は感染しても数日で治るので、食材に関しての注意喚起はそれほど重要視していないのかもしれません。
食べ物でノロウイルスを予防することはできるのか?
当然、食べ物からノロウイルスに感染することがあるとなると、何か食べ物でノロウイルスの症状を防ぐことはできないのかという疑問が浮かぶことも有るでしょう。
その場合は何か方法はあるのでしょうか。単なる気休めかもしれませんが、少しは役に立ちそうなものを1つピックップしました。
- 乳酸菌飲料を多めに飲む
できることとすればこれくらいでしょうか。乳酸菌を多めに摂取して腸内にウイルスや菌が増えないようにする。一説には昔から日本でも好まれている定番の乳酸菌飲料のヤクルトや最近人気のR-1などは食中毒予防になるといった噂もあります。
飲まないよりは飲んだ方がマシかもしれませんが、明確なエビデンスはありません。
ノロウイルスは人から人、物から人への感染が最も多い
複数の人が触れるものに注意が必要!
- レストランのドアノブ
- 公衆トイレのレバーやフタ
- コンビニやスーパーの買い物かご
- お釣り
特に嘔吐物やウイルスへの接触多いののがトイレです。トイレではノロウイルス感染者が使用することもあります。トイレから感染することがあるので、かならず使用後は手洗いを徹底的にしてください。
ノロウイルスはなんといっても人から人や物から人への感染が多いです。私もかつて数回食中毒に罹ったことがあります。ノロウイルスに関しては数回感染したことがあり、大変な思いも経験しています。
大抵の場合は、どこからノロウイルスに感染したのかは明確な証拠を知ることは不可能です。あくまで予想の話が大半でしょう。「生牡蠣を食べた」「感染した知人と合っていた」「家族が感染していた」など可能性の高いものを予想するにとどまります。
多くの場合はノロウイルスを持っている人が触った物に触れてしまい感染することが大半と思われます。レストランのドアノブ、スーパーの買い物かご、お釣り等々、複数の人の手に触れるものは外出すると沢山存在します。
ノロウイルス感染の大半はこういったことですので、一般的な社会生活をしている上では完全な予防をすることは不可能です。こまめに手洗いや、手で顔をさわらないように意識することが予防には必要です。
関連記事:ノロウイルスの嘔吐は感染後いつまで続く?家族がとるべき対応方法
簡単な洗濯機の消毒方法
ノロウイルスがついた洋服などを洗濯すると感染が広がってしまうのではないかという疑問や洗濯機を簡単に消毒する方法などどうすればよいのでしょうか。
もしノロウイルスが付着してしまった物を洗濯すれば、当然洗濯機にウイルスは広がってしまいます。そうならなようにするためには何をすればよいのでしょうか。
<ノロウイルス対策 洗濯機の場合>
- 嘔吐を拭いた雑巾などは洗わず捨てる
- 洗濯機を消毒する
基本的にこの2つが洗濯機でのノロウイルス対策です。では洗濯機の消毒はどのようにすればよいのでしょうか。
<洗濯機の消毒方法>
- 1)ノロウイルスに効果があると謳っている洗濯洗剤で洗濯する。
- 2)台所用の塩素系漂白剤を使って消毒する。
2)の台所用の塩素系漂白剤を使って消毒するというのは、洗濯槽に40度くらいのお湯をいれます。この時注意しなければいけないのは、洗濯機は50度位までしか熱に対応できないものが殆どなので、熱湯はさけてください。故障の元になります。
40度位のお湯をいれたら、塩素系の漂白剤を1カップほどお湯を張った洗濯槽に投入してください。その後数分間、洗濯槽を回します。回転を停止後2時間ほど放置し消毒をします。
その後高水位の状態で洗濯機を標準のコースでかまわないので運転を1回かけてください。
関連サイト:厚生労働省
まとめ
- ノロウイルスを持っていることがある食材の種類は二枚貝、特に生食に注意。
- ノロウイルス対策で洗濯機の消毒をする場合は塩素系漂白剤で運転をかける。
ノロウイルスからの感染を予防するためには、一番は人が触ったものに触れることに注意をすることです。どうしてもそれに触れる場合は、顔を触ることのないようにし、手洗いを徹底するしか予防できません。
洗濯機のノロウイルス対策としては、消毒がベターです。塩素系漂白剤を上手に活用して時折消毒をして感染を予防しましょう。特に家族でノロウイルス感染者が出た場合は、洗濯機にも注意がいくらか必要です。