先日ネットで『クォーン』という人工肉があることを知りました。このクォーンはヨーロッパでは10年以上前から販売されてり、それなりの認知度となっているそうです。人工肉と聞いてしまうとちょっと心配になりますよね。
クォーンには危険性はないのか、本当に安全性は確保されているのでしょうか。今日は人工肉のクォーンの危険性や安全性の状況、そして健康被害の実態があるのか調べてみました。
そして人工肉の味は美味しのか不味いのかもにもフォーカスしてみたいと思います。それでは早速いってみましょう!
クォーンという人工肉の危険性や明確な安全性はあるのか?
クォーンという人工肉は日本ではあまり馴染みのない肉ですよね。日本では肉の代用品としては大豆だったりお麩だったりしますよね。もっぱら日本のスーパーマーケットで見かけるのは大豆のお肉です。
クォーンとはあくまで製品名のようですね。昔、インスタントカメラが日本で流行したときにメーカーのポラロイド社の製品だったため、日本でインスタントカメラというとポラロイドと呼ぶ人が多かったものと同じようなものでしょうか。
人工肉は日本でも話題になり始めているので、スーパーやネット大手のサイトでも販売され始めるのかもしれませんね。少なくとも、現在楽天やアマゾンではクォーンは販売されていないようです。
メーカーのサイトを調べてみましたが、現在クォーンを扱っている国は欧米とアフリカが中心のようです。ところでこのクォーンという人工のお肉の原料とは一体何から作られているのでしょうか。
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クォーンの原材料は菌類?
クォーンの原料について調べてみると『マイコプロテイン』もしくは『マイクロプロテイン』という原料によって作られているそうです。マイコプロテイン?マイクロプロテイン?ちょっと聞きなれないプロテインですよね。
プロテインというと筋トレの後のプロテインが真っ先に思い浮かびます。プロテインは日本語に変換すると『タンパク質』ということです。
正確には『マイコプロテイン』という呼び方が多いようです。マイコプロテインのマイコ(myco)という意味は菌やキノコの意味があるそうです。
クォーンの原料は菌類だそうです。一昔前はキノコが原料ともいわていました。しかし学者からいわせるとそれは正確ではないそうです。正確にはカビである真菌の一種が原材料になっているそうです。
英語では『Fusarium venenatum』という糸状菌とのことです。またクォーンには質感向上のために卵や乳成分も使われているとのことですが、グルテンアレルギーやビーガン食品を求めているユーザー向けの製品もつくられているそうです。
クォーンはいつ、どこで、なぜ作られたののか?
しかしこの人工肉のクォーンはいつ、どこで、そしてなぜ作られたのでしょうか。このクォーンの原料となるマイコプロテインですが、これは1980年代にイギリスで開発研究されました。
その開発の理由は、人口増加や天災などによる食糧危機を見据えてのことだそうです。人間にとってタンパク質は生きていくうえで必要不可欠で重要な栄養素です。
家畜や魚類、あるいは大豆などの食物から安定的な供給がされない緊急事態を想定して研究開発されたということです。まさにSF映画のような話ですよね。
しかしバイオの研究は今でも盛んですし、このような発想から生まれてきた製品や技術は沢山あるので不思議でも何でもありませんよね。
クォーンの危険性や安全性の確保は?
クォーンが10年は前から販売されていることや菌類のタンパク質が原料となっていてヘルシーということも何となく理解できました。しかし危険性や安全性の確保はされているのでしょうか。
そこが気になりますよね。調べてみると2011年にアメリカにCSPI(公益科学センター)という非営利組織があるそうなのですが、そこがマイコプロテインを食べたことにより気分が悪くなり吐いたり、お腹を壊した人がいたという話が報告されたと発表しています。
しかし、今のところアメリカの食品医薬局(FDA)は明確な危険性はないが、かといって明確な安全性も保証はしていないスタンスをとっているようです。
つまりちょっとやそっと食べたくらいでは危険があるのかどうか判断できていないということのようです。ただヨーロッパでは製品販売されて10年以上もの歴史があるので、大きなトラブルはなさそうです。
原材料が菌類ということですので、キノコアレルギーの人は気をつけておいたほうが良いといった意見もあるようです。
ということで危険かどうか、安全性の問題に関しては特別大きなトラブルは起きていないのでそれほど危険はないと考えても良さそうです。
原料が菌類ということでし、問題のある添加物さえ使われていなければ遺伝子組み換え食品よりはイメージ的に安全性が高そうな印象です。
マイコプロテインはヘルシー?タンパク質量は?
クォーンの原料であるマイコプロテインの開発趣旨が、肉や魚、大豆以外のタンパク源の代用にあることは先述しました。そうなるとクォーンの原料となるマイコプロテインにはどの程度のタンパク質量があるのでしょうか。
マイコプロテイン85gに対してタンパク質は10から12gほど含まれているそうです。これは鶏肉の半分であり、卵や大豆よりも多い数値となります。
そしてアミノ酸に関しては9種の必須アミノ酸を全部含んでいるということで、卵に匹敵する価値があるということも考えられます。宗教的に肉が食べられない人やアレルギーで卵や肉が食べられない人には便利なものかもしれません。
マイコプロテインのカロリーに関しては製品によって油分や調味料の添加によって正確なカロリーがわかりませんでした。追って調査したいと思います。m(_ _)m
人工肉クォーンの味は美味しいのか不味いのか?
ではクォーンは美味しいのか不味いのかどうなのでしょう。実際に海外の人でクォーンを食べた人の感想など調べてみました。クォーンは人工肉という位置づけですが、実際のお肉でいうと味は鶏肉に近いそうです。
鶏肉に近い食感と味ともなるといろいろと料理の用途はありそうですね。メーカーサイトを見てみるとナゲットやハンバーガーのパティとして活用されることもあるそうです。
その他にも煮込み料理やホットドッグなどチキンの代用としてあらゆる料理に活用できるということが理解できます。ただイギリス在住の方の意見としては、クォーンのひき肉やチキンナゲットはとても美味しいようです。
ただひき肉タイプのクォーンは油分がもともとクォーンにはないため、オリーブオイルなどを多めに使わないとパサツキが出てしまうようです。ナゲットや煮込みなど油分や水分がある料理なら向いているのかもしれませんね。
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まとめ
- クォーンは肉としては鶏肉のササミに近い食感。
- クォーンはタンパク質は鶏肉より少なく卵より多い。
- クォーンは危険性はそれほどなさそう。
- 安全性に関しては食べすぎなければ問題なさそう。
- クォーンの原料は菌類なのでキノコアレルギーの人には若干注意が必要かも。
- 特別な理由がない限りは、普通にお肉を食べればよいような気が。
クォーンは真菌が原料ということですが、製品としてはそれなりに味付けや油分や添加物などで加工しているものも多そうです。日本ではまだ目立って販売されているといった情報はなさそうです。
タンパク質は鶏肉より少なく大豆より多いということなので、タンパク質を制限されている腎臓病の方などには味付けを調整すれば有効活用ができるものかもしれません。
クォーンの原材料が菌類ということで食物繊維がどうなっているのか個人的には気になります。食物繊維が多くて栄養価がヘルシーともなると日本でも人気がでるのかもしれません。