ノロウイルスは本当に厄介なウイルスです。ノロウイルスに感染し食中毒を起こしたことがある人なら誰でもあの辛さを思い出すことでしょう。ノロウイルスは冬に猛威を振るうウイルスです。
そしてノロウイルスに感染後いつから外出しても問題がないのでしょうか。そしてノロウイルスに感染した場合に早く治したい時の対処法は何かあるのでしょうか。
今日はノロウイルスについての知識や感染後にいつから外出できるのか、早く直したい場合の対処法などについてフォーカスしてみたいと思います。それでは早速いってみましょう!
ノロウイルスの基礎知識や症状と感染後いつから外出できるのか。
ノロウイルスを理解するためには、基本的な症状や感染ルート、潜伏期間などをまずは知っておくことが先決です。ここでは感染原因や症状、潜伏期間、そして感染後にいつから外出ができるのかなどを簡単に把握しておきましょう。
ノロウイルスについて
ノロウイルスは、感染すると非細菌性急性胃腸炎、つまり激しい胃腸炎を引き起こすウイルスルです。冬の食中毒の代表的な存在となってきているのがノロウイルスです。
ノロウイルスは食中毒患者数1位
ノロウイルスはデータでみると、食中毒の患者数1位のウイルスです。
原因別で食中毒を見た場合に、ノロウイルスは食中毒全体の約63%ほどに及びます。これは食中毒の患者数で圧倒的な数値ですね。直中毒になってしまった場合、かなりの確率でノロウイルスに感染している可能性があります。
ノロウイルスは冬に感染が多い!
ノロウイルスは冬に非常に感染が多いウイルスです。
ノロウイルスは毎年11月から2月にかけて感染が爆発的に増えます。この期間の感染が全体の66%を締めます。ノロウイルスは冬に非常に活発になるウイルスなのです。
ノロウイルスは感染力が強い!
ノロウイルスは非常に感染力の強いウイルスとしても有名です。
食中毒1件あたりの患者数のデータを見ると、ノロウイルスは36人という数値が報告されています。集団で食べるお弁当やレストランなどでノロウイルスの感染が広がると、あっという間に多くの人に食中毒を引き起こすのです。
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ノロウイルスの感染原因(経路)
ノロウイルスに感染する原因には代表的なものとして3つ経路が挙げられます。
1)ノロウイルスに汚染された生牡蠣や貝類を加熱不十分で食べる。
ノロウイルスは主に二枚貝に多く存在しています。特に冬場になると牡蠣が旬になるので、お鍋や生牡蠣を楽しむ方も多いと思います。鍋は加熱をするのでノロウイルスに感染リスクはあまりありません。
しかし生牡蠣となると食中毒のリスクはぐっと上がります。特に新鮮で天然の物ほどリスクは高いという説もあります。市販のスーパーで手に入る生食用の生牡蠣の場合は、出荷前に紫外線の水で殺菌消毒をしています。
そのため比較的ノロウイルスに感染する可能性はかなり低いとされています。
2)ノロウイルスに感染した人から感染する。
ノロウイルスに感染した人が、手洗い消毒を十分にしなかったために、食材などにノロウイルスが付着したものを誰かが食べてしまったりして感染することがあります。
また食材に限らず、ノロウイルスに感染して人が触れた物を触ってしまい、その手で目をこすったり鼻や口をさわり感染してしまうこともあります。
3)ノロウイルスに感染、汚染された汚物や便などに接触してしまった場合。
家族がノロウイルスに感染して嘔吐したりトイレで消毒をしないで手すりやドアノブ、トイレのボタン、レバーなどを触ったとします。他の人がそのトイレやドアなどを触ってしまい、そこから感染してしまうことがあります。
ノロウイルス最大の感染源は吐瀉物
知り合いのウイルス感染症の専門家に聞いたところ、ノロウイルスが最も感染しやすいのは吐瀉物(吐いたもの)だそうです。それは吐瀉物を片付ける際に感染が非常にしやすくなるということです。
下痢はまだ水洗トイレで流してしまいますからいいですが、床や部屋で吐瀉物を吐いてしまった場合は、片付ける人は非常に注意して片付けなくてはノロウイルス感染してしまう危険性があります。
ノロウイルスの症状
ノロウイルスには代表的な症状がいくつかあります。
1)吐き気や嘔吐
なんといってもノロウイルスに感染すると吐き気や嘔吐が殆どの人におこります。この嘔吐がなかなかに辛い症状です。下手に我慢強い人や吐くのが苦手な人ほどきつい状態を我慢することになります。
2)腹痛・下痢
ノロウイルスに感染した場合、吐き気や嘔吐とセットになっていると言っても過言ではない症状が腹痛と下痢です。下痢の症状がひどい場合は3日間トイレに出たり入ったりを繰り返すという人もいるくらいです。
3)頭痛
ノロウイルスに感染すると頭痛を引き起こす場合があります。頭痛に関しては全くおきない人もいますのでケースバイケースで発生することがあるようです。
4)悪寒・発熱
ノロウイルスに感染すると悪寒や発熱を起こす場合があります。発熱は高い人で38度後半、もしくはそれ以上の高熱を出してしまう人もいます。
5)筋肉痛・咽頭痛
ノロウイルスに感染すると筋肉痛や咽頭痛がおこることもあります。主に筋肉痛がおこる場合は、高熱が原因となって筋肉痛がおこることがあります。
ノロウイルスの潜伏期間
ノロウイルスの潜伏期間は1日から2日です。感染してしまうと非常に増殖が早く、感染してその日のうちに吐き気の症状が出ることも非常に多いです。
もともと体調が悪かったり、腸内環境がもともと悪かったりすると、より症状が早く出てしまうことがあります。
ノロウイルスは感染ごいつから外出可能?
ノロウイルスに感染して2日から3日もすると大半の人は回復します。ではノロウイルスに感染後いつから外出が可能なのかと疑問に思う人も多いでしょう。
インフルエンザなどは体調が回復しても数日はウイルスを持っているので外出を控えることなどということもありますからね。
ノロウイルスの場合は、厳密にはノロウイルスは感染に回復しても便の中に1週間から長い人で1ヶ月くらい存在はしているそうです。ただ下痢や吐き気の症状さえなくなってしまえば、感染のリスクは相当低くなります。
ですので、現実的にいつから外出OKなのかというと、せいぜい下痢や吐き気の症状が収まってから1日くらい余裕を見ておけば、常識的には問題ないようです。
ノロウイルスの症状を早く治したい時の対処法は?
ノロウイルスに感染した人なら誰しも思うこの気持ち。「早く治したい!」。わかります。私もノロウイルスには過去に数回感染したことがありますから。^^;
ではノロウイルスに感染した場合どうやったら早く治すことができるのでしょうか。ノロウイルスにはそれ用のお薬は存在していません。当然予防のためのワクチンもありません。
基本的にノロウイルスは吐くなり、下痢なりでウイルスを体の外に出してしまうしか方法がありません。体の外へウイルスを出してさえしまえば症状は急激に回復していきます。
大半の人がノロウイルスに感染しても長くても3日もすれば回復してしまいます。とはいえ、感染したことが有る人なら誰でも思いますよね、あの吐き気や下痢、だるさ、熱からは1分でも早く開放されたいと。
そこで私もいろいろとネットでも情報を調べてみました。そこで見つけた、ノロウイルスの食中毒を早く治したい場合の対処法をここでご紹介したいと思います。
この情報はとあるドクターからの情報ではありますが、民間療法ですのであくまで参考程度にとどめておいてください。決して回復を保証するものではありませんのでご了承ください。
- 1)無理に食事をしない。
吐き気や下痢がひどい状況であれば、とても食べる気にはなりませんが、回復傾向にあっても無理に食べないほうが体の免疫力が高まります。無理に食事をすると却って負担になりますので控えたほうがよいでしょう。
- 2)スポーツドリンクを少しずつ飲む。
ノロウイルスに限らず、食中毒は下痢や嘔吐で脱水症状になりやすくなります。脱水で便が出ないというのはノロウイルスを体外へ出すことが遅くなってしまいます。
スポーツドリンクで水分補給をすることが大事です。下痢なら下痢でとことんウイルスを出してしまったほうが早く回復します。ただ一気飲みなどをするのではなくチビチビ少しずつ飲むようにしてください。
そして気分が回復してきて食欲が出てきたのなら、消化の良いお粥などを食べて行きましょう。消化の悪いお肉や生野菜は控えてください。腸が炎症状態にあったかもしれませんので、あくまで消化の良い物を食べるようにしてください。
参考サイト:厚生労働省
まとめ
- ノロウイルスは冬に多い食中毒である。
- ノロウイルスの潜伏期間は1日から2日。
- ノロウイルスの食中毒は症状が出てから3日くらいで大半は治る。
- ノロウイルスの感染源で多いのは下痢の便や吐瀉物がついたものを触れた時。
- ノロウイルスは、下痢や嘔吐の症状が消えてしまえば翌日くらいから外出しても良い。
- ノロウイルスを早く治したい場合は無理な食事をせず、スポーツドリンクを少しずつ飲み脱水を防ぐ。
ノロウイルスは感染すると本当につらい吐き気や下痢を引き起こしますね。私もノロウイルスで非常に困ったことが数回あります。下痢と嘔吐が同時に来るとトイレでも困ってしまいますね。
ノロウイルスに感染後はいつから外出できるかというのは、多くの人が疑問に思っていることだと思いますが、インフルエンザと比べると、外出はすぐできるのでその点は良かったです。
しかしノロウイルスに感染するくらいなら、インフルエンザ方がマシと思っている人の声をよく聞きます。私としてはどちらもごめんです。お互いインフルエンザもノロウイルスも気をつけていきましょう。