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山中教授、論文不正問題で辞職の可能性に言及?

iPS細胞研究でもお馴染みの山中伸弥教授。その山中伸弥教授が務める京都大学iPS研究所にて、論文の不正が発覚しました。それはどのような不正だったのでしょうか。

そして山中伸弥教授の所長としての進退問題にまで発展する可能性が出てきているようです。今日は山中伸弥教授が務める京都大学iPS研究所でおきた論文不正の内容と進退問題についてフォーカスしてみたいと思います。

それでは早速いってみましょう!


山中教授が務める京都大学iPS研究所の論文不正の内容とは?

京都大学iPS研究所にて論文の不正が発覚したとういうことですが、それはどのような不正だったのでしょうか。まずは不正の内容を調べてみました。

情報によると、論文不正があったものは、『血液脳関門』に関することだったようです。いきなり血液脳関門と聞いて、あなたはピンとくるでしょうか。もし知っていたとすれば、かなりの健康オタク、医療オタクと思います。

論文不正の詳細の前に、この血液脳関門について簡単ではありますが、ざっと見ていきましょう。

血液脳関門とは

血液脳関門とは、超わかりやすくいうと、脳に何でもかんでも物質が行けてしまうと問題なので、フェンスのような役割をするフィルター、もしくは関所のような役割をするものと解釈できます。

解剖学的にいえば、脳の毛細血管の内皮細胞ということだそうです。参考:https://bsd.neuroinf.jp/wiki/血液脳関門

脳にはさまざまな物質が行き来しますが、血液脳関門があるおかげで、有害な物質が入っていくのを調節、もしくは防御しているのです。血液脳関門を通過する物質としては、酸素、ブドウ糖、ケトン体、アミノ酸の一部、脂溶性ビタミン、アルコールなどです。

血液脳関門というくらいですから、脳の毛細血管ということのようです。その毛細血管の内側にある細胞にその機能を果たす部分があるということです。

つまり血液は全身をめぐり、脳にも行きます。素人解釈としては、ざっくりではありますが、脳の毛細血管から有害物質が脳にいかないように血管に通過できるものと出来ないものを分別するフィルターがあるというイメージでよいと思います。

論文不正の詳細とは

では今回の京都大学iPS細胞研究所の論文の不正とは血液脳関門に対して、どのような不正があったのでしょうか。情報では、血液脳関門の機能を持つ構造体をiPS細胞を使って体内ではなく、体外でつくりだすことに成功したという捏造だったようです。

超要約しますと、「血液脳関門をiPS細胞で作れないのに作っちゃった!でも嘘でした!」ってことだと思います。。^^; いやいや省略しすぎましたね。実際は、論文を成立させるために必要な証拠であるグラフなどに捏造と改ざんなどがあったようです。

論文データを捏造改ざんした人物は誰なのか?

このニュースが飛びこんで来た時には、てっきり山中伸弥教授に不正があったのかと思って焦りました。論文の不正をしたのは、山中伸弥教授ではなく京大のiPS細胞研究所の助教の人物だったそうです。

とりあえず、山中伸弥教授が不正をする人とはとても思えなかったですし、山中教授でなかったことはホッとしましたが、論文不正は実際に別の人物が捏造したとはいえ、やはりそれは大問題です。

論文不正といえば、小保方さんの事件を思い出しました。あの事件の真相はともかく、今回の件に関してもやはり論文の不正や捏造は昔から発覚していないだけで、沢山埋もれているのではないかということが、感じ取れますよね。


山中伸弥教授も引責辞任、辞職の可能性がある?

この血液脳関門に関する論文不正の責任問題が浮上しています。京都大学では論文不正に関係者、責任者に対して処分を検討しているそうです。

もちろん、監督管理を有する役職に対してペナルティーがあることは間違いありません。山中伸弥教授は今回の論文不正に対する責任として辞職する可能性を会見で言及したということです。

所長という職についておられる山中伸弥教授。責任者として辞職になるのかどうかが注目されています。個人的には、責任の所在として所長にも職責があるのは当然と思いますが、山中伸弥教授の功績、そして今後の医療の進展を考えると仮に辞職となると非常に複雑な思いです。

論文不正問題に対してネットの反応は?

仮に山中教授が辞職するとした場合、日本の医療、引いては人類のための医療に影響がないことを願うばかりです。ネットでも今回の一件に関しては、山中伸弥教授について多くのコメントが出ています。

この方のコメント通り、本当にそう思います。再発防止はもちろんですよね。たしかにこの方が言ってるようにこれが原因で研究に影響がでることはあってはなりませんね。

この方も辞任はどうかと思うなぁと言っています。世間の意見としては、責任はたしかにあるが、辞任はどうなのか判断としては難しいといった意見が多いようです。多くの方が医療の進展に影響がなければよいのだがという心配の声が多かったです。

そしてこの方のコメントにもあるように、山中教授が辞任したら、教授争奪戦になることは間違いありません。海外の大学が獲得に動くのではないかという意見があるのも当然ですね。

ただ山中教授の中では、あくまで日本を中心に活動するというスタンスはあるようなので、少なくとも海外へ移籍するというようなことはないものと見られます。

追記:山中教授、「所長の職果たす」と辞任しない方向性を示す?

1月24日、山中教授は京都市中京区での公演で、今回の論文不正捏造問題について謝罪しました。そして再発防止のシステム構築を約束し、また寄付者への説明などで職をしっかり果たしていくと発言しています。

現時点では、とりあえず職責として論文不正の再発防止に全力をあげるということなのかもしれません。辞任しないで職を継続するというような明確なニュアンスは無かったようです。

とはいえ、概ねこれで職に留まる方向性は示されたと見る方も多く、安堵の声が聞こてきます。参考:京都新聞(http://www.kyoto-np.co.jp/environment/article/20180124000128)

まとめ

本来の研究とは別の影響で辞職となると、それはとても残念です。山中教授の存在は日本の医療、世界の医療に対してもとても大きい存在であることは間違いありません。

今後の研究に影響が出ないことを切に願うばかりです。山中教授の辞職に関しては、続報を待ちたいと思います。





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