Jコインという仮想通貨が日本のメガバンク、そして国内の銀行連合によって導入しようと検討に入りました。
Jコインとビットコインは何が違うのか。どういう目的でどんな性質のものなのか。またデビットカードなどの電子マネーとはどう違うのか。
今日はそのあたりについてフォーカスして見たいと思います。それでは早速いってみましょう!
新仮想通貨Jコインに問題はあるの?
2017年9月、みずほFGはゆうちょ銀行や地方銀行など約70行をあつめ新たな仮想通貨「Jコイン」の勉強会を開きました。
Jコインという名前は現段階では仮の名称ということです。このJコイン構想は、ビットコインなどのようには価格が変動はしないで銀行口座にすでにストックされている円をJコインに換金する形で使用するようです。
これにより、スマホでの支払いや個人での代金の受け渡しを、現金を使わずに可能となります。
日本はこれまで海外と比べると、ネット決済や、電子マネーの普及など、スタンダードか電子マネーや仮想通貨が築けず遅れをとってきました。
ビットコインの普及やペイパルやアップルペイなど、海外企業の決済の多様化で日本の銀行は危機感も感じていたことでしょう。
そういった海外勢に対抗する仮想通貨手段として、Jコイン構想が立ち上がり、2020年の東京オリンピックを狙っての導入実現を目指すようです。
はっきり行ってさすが日本、遅い!ですね。。まあ、日本人は電子マネーや仮想通貨にはまだ懐疑的なところがあるので、導入にはまだ十分間に合うとは思います。それはあくまで国内だけのガラパゴスということでしょうが。
少なくともこれだけスマホが普及している現状を考えると、小さなお店でも気安く支払いができる仮想通貨が普及することはありがたいことです。
良くも悪くも、今後はスマホが財布となっていくのでしょう。
まだ詳細の情報は入ってきてはいませんが、ビットコインのようにマイニングや価格変動などの投機的なことには関与することはなく、あくまでも国内通貨の電子化が目的のように感じます。
ビットコインやデビットカードなどの電子マネーとの違いは?
銀行に預けてある円をJコインに変えるだけなので、知らない人は単なる電子マネーではないの?といった疑問が浮かびます。
Jコインはデビットカードや他の電子マネーとはどう違うのでしょうか。現在はまだ情報が出揃っていませんので電子マネーとどう違うのかはちょっとわかりません。
もし同じようなシステムならやる意味ないですよね。もしブロックチェーンが導入されるとすれば、それは電子マネーとは大きな違いになるのではないでしょうか。
ブロックチェーンが導入される?
ビットコインと同様にブロックチェーンというシステムが導入されるのかどうかがポイントになりそうです。
ブロックチェーンとは簡単にいえば、Jコインがどこからどこへ送金されたのか、使われたのかという取引履歴です。
データをブロックのようにまとめて、これをJコインのネットワークに参加している複数のコンピューターに鎖でつなぐかのごとく複数保存していく。
そういった性質のシステムです。お金のデータ改ざん予防や追跡ができる感じでしょうか。現金だとお金を口座からおろしてしまってからはお金の流れを追うことは難しくなります。
逆にブロックチェーンを使うことで安全で健全な取引やお金の流れがデータとして確認されやすいことになります。
これによって得をするのはどちらかといえば管理する側、つまり銀行や国なのかなと思います。ただシステムの健全性は確保されなければ信用されませんので、ブロックチェーンは導入されるのではと思います。
一般人はすくなくとも入出金データさえあればいいので、基本的にはあまり関係はありませんが。
銀行がJコインを導入するねらいは?
個人的に浮かぶことは利便性よりは銀行の新しい収入源の確保の意味合いが強いのかなと思います。
もし日本の銀行がJコインを使ったユーザーからしっかり手数料を取るということだと、なんかがっかりですね。もう少しグーグルっぽい発想は日本企業にはないのかなーと思ってしまいます。
とにかく新システムを導入するのであればコストが大幅にかかります。
何らかの形で消費者からコストを回収するのが企業ですからそれは当然です。問題はそのやり方ですね。日本企業のことですから、そうなるとやはり安易に手数料がしっかり発生するのでしょう。
ただ通常の振込手数料や決済手数料とくらべて安くしなければ普及はしないでしょう。ユーザビリティ、利便性において、こういうのは海外の企業の方が数段上ですね。
もっと思い切ったことをやって世界の潮流でも作ってもらいたいものですが、日本企業ではそれは期待薄です。
Jコインは投資家にとっては価値がない
Jコインはビットコインとは違って投資対象にはならないようです。すなわち世界の投資家にとって価値があまりないと思います。国内に普及はする可能性はありますが、気難しいシステムだったりすると普及すら怪しくなります。
こういうシステムってのは面倒でよくわからないものが一番失敗しますからね。投資家に興味を持たれないものはあまり流行りません。
日本の銀行は宣伝やシステムづくりが下手ですから、単なる電子マネーとしての導入であれば確実失敗でしょう。
利用者にとって利用価値を感じられないものは普及するわけないのです。そんなことは当然わかっているはずですので、画期的な発想を期待したいです。期待は甘いでしょうか。。。^^;
仮想通貨の流れは止められない。
仮想通貨、特にビットコインなどに対して堅実は人は不審に思い、手を出したからない傾向があります。特に日本人は多いですね。
しかし世界の潮流はもう仮想通貨であり、現金の世界は時代遅れになろうとしています。
その証拠に今回みずほFGが中心となってJコイン高層が持ち上がったことはわかりやすい話かもしれません。とはいえ、Jコインが成功するという話ではありません。
もう仮想通貨の流れは世界の潮流です。仮想通貨が怪しいと言っている人の気持ちはもちろんわかります。
ただそれは昔インターネットで買い物をするのは危険だと言っていた人達がいた時と同じような状況に似てると私は感じています。
つまり私としてはJコインは内容次第、ビットコインなどは今後ますます普及していく。そんな見解です。
Jコインについては今後も注視して行きたいと思います。
まとめ
- Jコインという新仮想通貨が日本の銀行によって導入が検討されている。
- 2020年の東京オリンピックの年に導入をしようと検討中。
- 他の電子マネーとの違いはブロックチェーンが導入されるのかどうか次第。
- ビットコインなどの仮想通貨の流れは止まらない。
消費者にわかりやすく、安全で健全かつ何より便利なシステムでなければ普及はしないでしょうが、すでに仮想通貨の流れは止められないところまで来ています。
Jコイン、もしくはそれに類似した仮想通貨は当然日本でも遅かれ早かれ一定の普及はすると思います。個人的にはデビットカードでをスマホで決済できればそれで十分だと思っています。
とにもかくにも現金決済が大幅に消える日も近のではないでしょうか。